サスペンス

「水曜日の情事」第3話 ネタバレ感想 | 2001年・秋ドラマ

水曜日の情事

前回、詠一郎は理性に勝てず、操とキスをした。
罪悪感もある中、足はどうしても操の家へ向かってしまう……

ところが家を出た先で、声をかけられた。
相手は妻あいの弟、明洋だった。
あっけなく不倫がバレてしまい、明洋と複雑な過去がある操は家に逃げる。
詠一郎は茫然と立ち尽くす……という場面で終わりました。

詠一郎はかなりピンチです。それでも操との不倫へ突入していくことは先に提示されているのでどんな展開になるのか楽しみです。
3話の感想と脚本を分析していきます。

「水曜日の情事」は、FODでご覧いただけます。



登場人物

佐倉 詠一郎(35)――本木雅弘
大手出版社・文洋書店の文芸編集者。
エネルギッシュな仕事ぶりから「行動隊長」とあだ名を持つ敏腕編集者である。
結婚3年目で自他共に認める愛妻家だったが、妻の親友の操と出会い、一線を越える…

佐倉 あい (33)――天海祐希
詠一郎の妻。小さなリフォーム会社を経営。
両親や弟の明洋と疎遠なため、詠一郎と温かな「家庭」を築いていくことが彼女の夢。
ところが学生時代の親友の操の登場でその夢に暗雲が…

天地 操  (33)――石田ひかり
あいの小・中・高と学生時代の親友。
10歳年上の財務官僚である夫が過労死してしまう。その葬式で15年ぶりにあいと再会。その夫の詠一郎を好きになり、不倫しようとした矢先、あいの弟の明洋にバレる…

前園 耕作 (29)――原田泰造(ネプチューン)
ハードボイルド新人賞に輝いた、若手有望株のアクション小説家。
詠一郎に誘われた文壇バー『ソル』のホステスの由香子に一目惚れ。詠一郎から恋愛小説を書くよう頼まれるが…

岡島 明洋 (31)――谷原章介
あいの弟。CM音楽などを作曲している若手ミュージシャン。
あいがコツコツ貯蓄していた会社設立資金を持ち逃げして疎遠に。だが謝罪に現れた先で、詠一郎の不倫を目撃する…

浜崎 由香子(22)――伊東美咲
文壇バー『ソル』のホステス。
営業として新人客の耕作に積極的なモーションをかけるが、まだ相手にしていない様子…

小暮 志麻子(33)――木村多江
文壇バー『ソル』のママ。
常連の詠一郎をよく知っている…

沖野 晶午 (32)――北村一輝
インテリアデザイナー。
公私共に、あいの良きアドバイザーであり、親友でもある。恋愛対象は男…

都山 ハコ (20)――金子さやか
明洋の恋人。
いつも派手なファッションに身を包んでいる。

第3話あらすじ(ネタバレあり)

「来週の水曜日、あいは軽井沢に出張、私は夫の納骨で実家へ。でも実は納骨には行かない。アリバイは完璧だから。待ってるから」と操は言った。
詠一郎の理性は風前の灯だ……
ところが家を出たところで、「義兄さん」とあいの弟の明洋に声をかけられた。
操は家の中へ逃げた。

詠一郎はもっともらしい言い訳をしたが、明洋の彼女のハコにすぐ嘘がバレる。
明洋は詠一郎に、あいとの仲直りの仲立ちをしてほしいと頼む。その代わり操のことは内緒だ。

操は耕作の家を突然訪れる。
そして「今、恋してるの」と告白。相手は奥さんのいる人。
詠一郎から二人の話を聞いている耕作は動揺した。
「遊びだったら悲しいし、真剣だったら奥さんを傷つけてしまうし……どうしたらいいの、わたし」
「操さんは遊びなんですか、本気なんですか」
「わたしはいつだって本気」と答える操。

耕作は不倫はいけないと止める。
「これは男と女の話じゃないの」
「どういう意味ですか?」
「わたしと彼とのことは、いわば、女と女の問題」と、謎めいたことをいう操だった。

詠一郎はあいのオフィスを訪れた。
ランチをしながら、明洋が来たことを告げる。
彼らは土曜の夜に会うことになった。
そして来週の水曜日の話になり、あいは出張で、詠一郎は作家の溝口につきっきりで電話ができないと布石を打つ。

土曜日、佐倉家を明洋とハコが訪ねてきた。
明洋は盗んだ三百万をあいに返して仲直り。あいは岡島家特製の栗ご飯を振る舞った。
操の話になり、気が気じゃない詠一郎。
「操って、この間の女? 男と一緒だった」とハコが言うので、詠一郎は殺意を抱いた目で睨んだ。だが、
「それ、多分、俺」と詠一郎は白状する。しかし話の中身は嘘だ。
その嘘に付き合う明洋とハコ。あいは信じたようだった。

詠一郎は、明洋と二人きりになると感謝した。
そして操と明洋の過去の話になった。明洋が操を孕ませて行方をくらましたという話だ。
だが、真実はどうやら違うらしい。
「なら、そういうことにしておきますよ」と、明洋はあいに振り返りふっと笑った。

そして水曜日になった。
妻を見送り、「俺って女の敵かもしんない」と思う詠一郎。不思議と罪悪感がなかった。
仕事中、操から連絡がきた。もうシャワーを浴びている、何時に来る?と誘う。

詠一郎は操の家へ行く前、耕作を訪れた。
耕作は、操が先週来たことを話す。そして彼らの不倫を責めた。
「あいさんの泣く顔、想像すると、俺、辛いな」
それに詠一郎はおや?と思った。目をそらす耕作だった。

夜になり、詠一郎は操の家にやってきた。
そして明洋と操の話になった。妊娠させ、明洋が逃げたという話はやはり嘘のようだ。
「どうなってんだ、君たちの関係は」
操は胸のつかえが下りたような笑顔になり、
「これでわたしの罪悪感も消えた。泊まってってね」

「十八歳の悪女。天使みたいな顔して、残酷なことを平気でする女」
操はあいをそう称する。妊娠の話は真っ赤なウソだ。
高3のときに、彼女たちは一人の男を取り合った。
あいは操を出し抜くため、自分の弟に操を誘惑させ、抱き合っているところを男に見せた。そして男を自分に引き寄せた、というのが真相だった。
「とにかく、あなたが最初ってわけじゃないの。わたしとあなたのことは、男と女の問題って言うより女と女の問題なの」

その頃、軽井沢にいるあいは、テレビの生中継に出ている作家の溝口を見て、詠一郎の嘘に気づく。
耕作もそのテレビを見て、慌てて詠一郎に電話をかけたが留守電になってしまった……

詠一郎は操の寝室へ向かった。
彼女は涙を流していた。詠一郎が決断し、寝室を訪れたことが嬉しかったのだ。
「遊びなら、楽しく遊ぼう」と操。
「真剣なら?」と詠一郎。
「壊しちゃおっか。何もかも」
二人は朝まで激しく抱き合った。

感想とシナリオ分析

妻の弟に不倫がバレた詠一郎はどう切り抜けるのか楽しみでした。
ところが案外あっさり切り抜けられたのは、あいと操の過去に後ろめたいことがあったから。

あいと操が同じ男を好きになって取り合ったのは初めてじゃない。
それがあるから、詠一郎が操に惹かれていくのも、あいはわかっているのかもしれない。
それならなぜ彼女は詠一郎と操を会わせたのか。
がぜん、あいというキャラクターが気になってきました。

あいは過去、夫の妻に対する愛を確かめるため、自分の若い部下の女をあてがって確かめたという逸話がありました。
操はあいを、『天使みたいな顔して、残酷なことを平気でする女』と言いました。
今のところ、詠一郎から見る妻あいしか知りませんが、どうやらこれからいろんな彼女の側面が見られる様子。

そして今回、詠一郎のアリバイは簡単に崩れてしまいました。
なぜアリバイに使った溝口がテレビ出演することを調べていなかったのか。
不倫する男なんてこの程度の思考なのでしょうか。
次回、詠一郎はどう切り抜けるのか。

ちょっと詠一郎が間抜けに見えてきましたが、あいという謎めいたキャラクターに注目です。
いったい彼女は何を企んでいるのか、これから夫婦はどうなってしまうのか、4話でどんな展開になるのか楽しみです。

素晴らしかったセリフ

耕作は、詠一郎にあんな綺麗な奥さんがいるのに、不倫を、しかも奥さんの親友の女に手を出すことが信じられない。
詠一郎は耕作をじっと見つめて言った。

「先生にはわかんないだろうな。どう転ぶかわからない世界に自分を置いてみるっていう、ヒリヒリするような感覚。運命ってやつが俺に微笑んでくるれるのか、残酷に俺を打ちのめすのか、見届けたいって気分」