ラブストーリー

「恋ノチカラ」第5話 ネタバレ感想 | 2002年・冬ドラマ

恋ノチカラ

前回、貫井といがみ合っていた敵、ユニバーサルの吉武が、とうとう営業担当で加わった。
これからが貫井企画の本番。会社がどう発展していくのか、楽しみです。
そうなると、そろそろ籐子の恋が気になるところ。鈍感な貫井もようやく春菜のまっすぐな思いに気づいた様子。
毎晩飲んだくれてる籐子がどう変わっていくのか見どころになっていきます。

「恋ノチカラ」第5話の感想と脚本を分析していきます。

「恋ノチカラ」は、FODでご覧いただけます。



登場人物

本宮籐子(30)――深津絵里
零細の「貫井企画」に勤める独身OL。
引き抜かれたはずが人違いで一度は貫井企画を辞めようとしたが、戻ってきた。
だがかつての会社の妨害にあい、貫井企画は資金ショート寸前。なんとか生活のため会社にしがみついているが…

貫井功太郎(35)――堤真一
壮吾と新会社「貫井企画」を設立した人気クリエイター。
だが次々とかつての会社の妨害にあい、仕事も自信も失う。
そんな時、大手の製薬会社の娘、春菜と出会い…

木村壮吾(25)――坂口憲二
憧れていた貫井に誘われ、共同で貫井企画を立ち上げる。
お調子者で女好きだが、仕事に対する姿勢は真面目で、実力もある。
貫井企画に仕事が来るようにあの手この手で営業をかける。

倉持春菜(23)――矢田亜希子
籐子が昔、兄・勇祐と付き合っていた縁で、籐子とルームシェアをしている。
お嬢様育ちであるが、昼は銀行で働き、夜は図書館の司書になるため勉強している。
だが貫井と出会い、恋に落ちる…

吉武宣夫(40)――西村雅彦
ユニバーサル広告社をやめて、敵対していた「貫井企画」の営業担当になる。
だがその仕事ぶりは…

寺石香里(28)――久我陽子
壮吾と同じ金沢出身で、彼が高校時代のアルバイト先で、一目ぼれした女性。
既婚者だが、壮吾と度々連絡を取り合う仲で…

須田真季(30)――猫背椿
籐子の飲み友達で、ユニバーサル広告社の元同僚。

第5話あらすじ(ネタバレあり)

吉武は貫井企画の帳簿を見て、深刻な顔。このままでは倒産すると忠告する。
壮吾は今まで敵対していた吉武に反発心を持つ。何か裏があるのでは、と…。

吉武は外回りをし、定時になると会社に戻ってすぐ帰宅する。
壮吾はますます吉武の働きぶりに疑問を持つ。
その一方、クリエイティブに専念できると貫井は相手にしなかった。

春菜によると、貫井と正式に付き合うことになったらしい。
彼女は映画デートを控え、張り切っているが、貫井は仕事を優先し断ろうとする。
春菜の思いを知る籐子は、貫井を無理やり会社から追い出して行かせる。

翌日も次のデートの誘いを受ける貫井。
だが仕事が取り込んでると断る。
そのあっさりとした様子を目の当たりにした籐子は複雑な心境だ。

壮吾は街をぶらつく吉武を目撃し、後をつける。
昼間からデパートの屋上で缶コーヒーを飲んで時間を潰している。
吉武はサボっていると、貫井たちに訴えた。

広小路製薬の締切が迫る中、今ひとつ納得できない様子の貫井。
その間、春菜は貫井といつ会えるのかばかり考え、勇気を出して電話をするが、貫井は無視する。籐子が春菜からだと伝えても、後で折り返すと相手にしない。

春菜は籐子に、付き合っていると思ったのは自分だけかもと寂しげ。デートの誘い、電話やメールはいつも自分からだと不満。
それにキスもしてくれない!
詳しく聞くと、再現しだす春菜。車中キス寸前だったのに…。なぜ貫井はキスしなかったのだろうか?

広小路製薬の仕事の納品を済ませて帰ってくる貫井と壮吾。
籐子は打ち上げがてら、春菜を誘おうと貫井に仕向ける。
吉武も戻り、歓迎会も兼ねようというが、壮吾が反対する。
偉そうなことをいって、仕事を一つも取ってきてない。遊んでるだけじゃないか。
すると吉武は仕事を取ってきたと言った。
デパートの屋上を全面リニューアルする大型の仕事だった。
それは以前、壮吾が仕事を断られたもの。ショックを受ける。
「営業の人間とクリエイターではクライアントとの絆が違う。それに10回や20回は断られたうちに入らないんだよ。なめてもらっちゃ困る!」と、吉武は一喝した。

打ち上げをする貫井企画。
壮吾はあまり飲まず、ソワソワ。そこへ電話がかかる。人妻の香里からだった。
会えると思ったが会えず、やけ酒を始める。

そして二次会は会社の屋上でやっていると、籐子に春菜から電話がかかる。暗い声で今日はやめておくという。どうやらふてくされているようだ。
貫井が何かしたのではないかと怒りに火がつく籐子。
酔った勢いで、春菜のことをどう思ってるのかと貫井に詰め寄る。
「好きなの? 嫌いなの?」
「嫌いじゃない……」
煮え切らない貫井に、籐子と壮吾が春菜に自分から連絡をして、デートを取り付けることを約束させられる。渋い顔の貫井。
「それと、キス!」
お詫びに心込めてキスをしなさい、と籐子。
「……俺から?」と、とぼけたことをいう貫井に唖然となる籐子と壮吾。

貫井は自分からキスをしたことがない。タイミングがわからないと訴える。
すると籐子と壮吾がシチュエーションを見せて教える。
貫井はそんなことできるわけがないと子供のようなことをいって拒否。
仕方ないので簡単な方法をレクチャー。
とにかく沈黙を作る、手を握り、その後にキスをしろと教えた。

籐子を実験台にして、貫井はやってみるが、なかなかうまくできない。
恋愛下手とわかり、バカにする籐子と壮吾。
落ち込む貫井……。
籐子が慰めていると、貫井は突然ガバっと抱き寄せた。
そして教えられたとおり、沈黙の時間を数え、見つめ合い、勢いでキス!
「……」
互いに酔いが一気に覚めて、悲鳴を上げた。
まずいと思ったが、壮吾はタイミングよく酔いつぶれて、二人の秘密に…。

翌朝もキスの余韻が…。籐子は出勤し、貫井と目を合わせられない。
貫井も意識して、言葉少な……。
壮吾は二日酔いで欠勤し、吉武が外回りへ行くと気まずい雰囲気。
「昨夜のことは忘れてください…!」と我慢できずに籐子。
「う、うん……」と貫井。

その夜、籐子は抱えきれず、親友の真季に相談。
「30過ぎると…、飲みすぎたかもと思った時には遅いのよ」
と、飲んで忘れようと飲み明かす二人。
その頃、壮吾は香里と楽しいデートをし、駅まで見送る。
貫井も約束通り、春菜に連絡してデートを取りつけた。

元通りになった貫井と籐子。
そして籐子は正式に貫井企画の一員となり、名刺をもらう。
籐子はひょんなことから吉武と二人で飲みに行く。
どうしてユニバーサルを辞める気がなかったのに、気が変わったのかと尋ねた。
その質問を逆に返され、籐子の頭には貫井との出会いや日々がリフレイン。
「……」

貫井と春菜は水族館デート。そして、キスをした。

感想とシナリオ分析

5話は、キュン回でした。
貫井の恋愛とんまは、中学生並の恋愛下手と判明し、キスのシチュエーションを籐子たちがレクチャーするくだりはニヤニヤしてしまいますね。

セリフでもありましたが、中学生の頃、いろんなシチュエーションを先輩や友達から教えてもらい試したものです。
そんな通過儀礼を通らず大人になってしまった貫井は、キス一つするのも困っていてちょっと可愛いです。

そして酔っていたとはいえ、籐子を実験台にして勢い任せにキスをしてしまう。
ああいう偶然のような必然なキスが、ラブコメでは恋愛スイッチになります。
さらに二人の秘密にしてしまうと、より強い印象を残せます。
視聴者も秘密の共犯関係になるので、感情移入ができます。

さあ、とうとう籐子の恋が動き出す時です。
しかし恋のライバルは手強い。だけではなく、絶対傷つけたくない相手です。二人の恋が発展すれば、苦しいのが目に見えています。その逆もしかり。貫井と春菜がうまくいけば、籐子が傷つく。

籐子はどんな決断をするのか!?
究極の選択をすることになり、目が離せません。

素晴らしかったセリフ

今回はセリフというか、籐子が貫井への思いに気づいた一連のシーンが最高でした。
一度はユニバーサルに戻るつもりがなぜ貫井企画に残ったのかを吉武に問われ、その答えを探したところ、残りたいと思ったのは貫井と一緒にいたいという自分の思いに気づいたからでした。
しかしそれを言葉にすることはできず、籐子はせつない笑みを作って、

「……なんででしょうね」

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